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医師が医師以外の職業、他業種に転職するには?

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医学部を卒業し医師免許を取得、臨床医として働いてみたものの

正直あまり楽しくない、イマイチしっくりこない

長い人生だし、自分が本当に面白いと思える仕事をしてみたい

と思う時は無いだろうか。僕はある。

実際には、医師免許を持ちながら医師以外の仕事をしている人は結構いる。

また医師として働きながらも、別の仕事を持っている人もいる。

仕事は勤務医もしくは開業医のみ、というパターンに当てはまらない医師の人生は、大まかに下記の4つに分類できる。

  1. 医師以外の仕事に転職する
  2. 医師以外の仕事を自分で作る
  3. 医師として、臨床以外の仕事をする
  4. 医師として、病院以外の場所で働く

まず医師として勤務医や開業医以外の仕事をするか、医師以外の仕事に就くか。

次に医師以外の仕事に就くならそれを自分で作るか、既にある仕事に転職するか。

このマトリクスで分類できる。

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1、医師以外の仕事に転職する

医師免許を取得したが、医師以外の仕事に就きたい場合、最も簡単なのが既にある仕事に就く事。すなわち転職する事

医師が医師以外の仕事に転職する際、多くは戦略コンサルか医療系ベンチャーへ転職する。

 

戦略コンサルに転職する

最近は少なくなってきたが、少し前日本で医療崩壊が叫ばれ始めた頃、医学部卒業者がこぞって戦略コンサルへ就職した時期がある。具体的には2006〜2008年くらいの時期だったと思う。

僕の知り合いの先生は、超有名な某戦略コンサルへ就職、その後医療系ベンチャーへと転職した。

戦略コンサルの仕事内容は、企業や官公庁をクライアントとし商品や市場規模のリサーチ、経営改善のアドバイスなどを行う。この行為をコンサルティングといい、それに対してクライアントからフィーをもらう。

このビジネスモデルは海外発祥で、多くは外資系企業。具体的な企業名を挙げると

辺りが有名。

ITシステムの導入管理を含む、いわゆるITコンサルという業種と純粋な経営改善を促す戦略コンサルは、同じ「コンサル」と言われる職業でも仕事内容は異なる。

知り合いが言うには、給料は医師と同程度で年1500万くらい、仕事内容はかなり激務だと聞いた。

仕事に対する報酬、過酷さに関して言えば医師と同程度だろう。それでも企業や官公庁、大きな組織を相手取ってアドバイスを行う事業にやりがいを感じる事は多々あったという

 

医療系ベンチャーに転職する

最近は医療とインターネット技術、ディープラーニング、画像認識、IoTあたりを組み合わせたベンチャーがポコポコ生まれており、これらの企業に転職する医師も一定数存在する。

立場としては、医師として経験・備蓄した知識をビジネスに活かす人材、という立場で行く事になる。

この道の面白いところは、企業が大きく成長する可能性があるというところ。今となっては上場企業であるエムスリーメドピアなども最初はベンチャーであった。

自分の専門科と時代の流れ、2つを考えてこの道を選ぶと、医師の世界には中々無い、変化と刺激に富んだ人生になるかもしれない

 

医師以外の仕事に転職する方法

医師は就職活動、転職活動を自分で行なう事が滅多に無い。医師以外の仕事に転職したいと思っても、具体的にどうすれば良いかわからない医師は多いだろう。

個人的に面白いなと思ったのが、MIIDAS(ミイダス)という転職サービス。

学歴や職務歴を登録すると、企業側からオファーがあって、基本的にそれを待つだけという物。

とりあえず登録だけして、自分にどんな条件のどんな選択があるのか、MIIDAS(ミイダス)経由で見てみても良いかもしれない。

 

2、医師以外の仕事を自分で作る

医師でありながら趣味が転じて仕事になったり、ゼロから仕事を作り出してしまう人も中には存在する。

 

作家、漫画家

医師でありながら文学作品や漫画を書く、というパターン。

少し古い人で言えば砂の女 (新潮文庫)箱男 (新潮文庫)で有名な安倍公房

最近の作家ならば新装版 チーム・バチスタの栄光 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)新装版 ブラックペアン1988 (講談社文庫)で有名な海堂尊など。

安倍公房は医師である体験は特に生かさず、割と純文学のような作品が多いのに対して、海堂尊は医師であった立場を存分に生かし医療系の小説を主に執筆している。

また医師でありながら、医療関係の漫画を描く人もいる。

手塚治虫はもちろんの事、麻酔科医ハナを書いているなかお白亜先生や、社会に一石を投じた「ブラックジャックによろしく」で有名な佐藤秀峰先生、メンタルクリニックを運営しながらマンガで分かる心療内科 1 (ヤングキングコミックス)などを描いているゆうきゆう先生など。

医者になった人の中には一定以上、文章表現や漫画構成の才能がある人がいるのだろうか。それとも社会に訴えかける医療と絡めた題材が世の中にウケるのか、どちらなのかはわからない。

 

起業家

メドレーの豊田先生、メドピアの石見先生など医師でありながら会社を作る、というパターンも稀だが存在する。

 

不動産投資家

医師は銀行からの信用が高いので、融資枠が広く融資が必要な不動産投資と親和性が高い。

同時にその信用枠をカモろうとする業者も多い。

医師として働きながら不動産投資家として成功する人はそこそこいるが、それ以上に闇に葬られている人も多いだろう。

具体的には医師の経済的自由-豊かな人生と理想の医療を両立できる第3のキャリアパスの執筆者など。不動産賃貸業について書籍内で書かれている。

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3、医師として臨床以外の仕事をする

病院で医師として働きつつも、臨床以外の道を選ぶ人もいる。

 

健診医

健診医は健康診断を行う医師で、当直もなく肉体的に負担が少ないのが特徴。

給料もそれほど高く無いが、子育て中の女性医師などに人気がある。

健診医の仕事内容、待遇や注意点に関しては別ページを参照。

【医師の健診バイト】仕事内容と時給、注意点について

 

研究医

多くは大学病院など、大学もしくはそれに準ずる組織の研究員として勤務する事になる。医学研究を主に行う事になる。

しかしポストは少なく、待遇も決して良いとは言い難い。相当研究に興味がある人以外は、あまり納得のできる条件で働く事はできないだろう。

 

4、医師として病院以外の場所で働く

病院以外の場所で医師として働く場合、勤務先はいくつかある。

 

産業医

産業医として働く場合、勤務先は主に企業になる。

勤務医や開業医をやりつつ、嘱託で産業医を兼任する先生は結構多い。

これから企業に多様な人種、社会背景な人が入り混じる時代になる。グローバル社会において社内の健康を改善する産業医に求められる能力は多岐にわたるだろう

産業医の仕事を探すなら、医師転職のエムスリーキャリアがオススメ。

 

製薬企業や保険会社など

製薬企業の研究者、保険会社の医師として企業で働く場合もある。

この場合雇用形態、給料、仕事内容は就職先企業によりけりで一概には言えない。

とりあえずMIIDAS(ミイダス)のようなサービスに登録し、企業側からのオファーを待つというのが楽で時間もかからず良いと思うのだが。

 

医系技官

医系技官として働く場合、勤務先は厚生労働省になる。

主に公衆衛生分野との親和性が高い。国全体の健康を社会学的なアプローチから携わってみたい人はオススメ。

なお給料は勤務医ほど高くは無い。

 

医師免許取得=医師以外の仕事はできない、は成り立たない

僕が大学時代、講義で先生がこう言っていた。

医学部ほどつぶしがきかない学部は無いぞ

当時はなるほど確かにと思った。僕達医学部生は、医学部に入ったからには医学部を卒業し医師免許を取得、医師になるしか無いと思っていた

しかし実際、医師になってみるとそんな事は全くなかった

医学部を卒業していながら、医師以外の仕事で活躍している人はたくさんいる。今思えばその言葉は、固定観念に囚われた老人の戯言に過ぎなかった。

何もゼロかイチか、白か黒かではない。

医師として週3で働きながら他の仕事を週2でしたり、企業に勤めながら週1は医師としてバイトをしている先生もいる

確かに、週2〜3でバイトすれば平均的なサラリーマンの月収の2倍は稼ぐ事ができる。

週何日か医師としてのバイトを行い、医師の経済的なメリットを享受しながら、別のことをやる。医師のバイトで稼ぎながら、他の経済的にあまり良い環境とは言えないけど自分がやりたい好きな仕事をやる、という形でバランスを取る事ができる。

何かやりたい事があるなら、少しずつで良いから始めた方が良い。今はそれが可能な時代になったのだから。

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