医師の仕事の中でも、なるべく避けて通りたい仕事の1つ、当直。
当直と言えば
- いつ呼ばれるかわからない環境
- 肌身離さず持っているピッチ
- 美味しくない検食
- 硬くて狭いシングルベッド
- 汚くて狭いシャワー室
- 翌日待っている通常業務
などなど。
こうやって当直にまつわるツラい話を書き出してみると、それだけで嫌になってしまう。当直は全ての医師にとって、最大のストレス源である事は間違いない。
しかしながらもちろん、当直業務を無くすわけにはいかない。いつ何時誰がどこで体調を崩すか、命や健康が危ぶまれるか、わからないのだから。
そんなツラくてキツい当直業務から、逃れるわけにはいかない医師にできる事。それは少しでも「当直のツラさを軽減させる事」に限る。
当直のツラさ=睡眠の質と量
当直業務のツラさ、キツさの根源は睡眠にある。
睡眠の絶対量が少なかったり、何回も起こされて睡眠の質が悪かったりすると、当直帯に「ツラい」と感じる事が多いだろう。
結果的に体力回復がままならないまま翌日の通常業務へと戻らなければならず、体力的にかなり疲弊してしまう。
そんな睡眠環境、量は自分でコントロールする事ができない。仕事がどれくらい忙しいかどうかは、患者がどれくらい来るかどうかによるからだ。
できるとすれば、なるべく早く睡眠を取るという事だ。
あとは睡眠の質を高める必要があろう。
なるべく寝落ちせず眠くなったらベッドへ
これは個人的な経験だが、カルテを書きながら椅子に座って机に突っ伏して寝るのが、一番良くない。
体も痛いし足もしびれるし、寝た気がしない。熟眠感がない。
なるべく寝落ちせず、眠いと思ったらサクッと仕事を終わらせて、早めにベッドに行くようにしよう。
だらだらとスマホをいじりながらソファーで横になって、眠くなってきたからスマホを横に置いてそのまま…みたいな事は避けるべきだ。
明るい所で寝るのはやめよう
また、明るいところで寝ると睡眠がどうしても浅くなる。
なるべく眠れる環境が整っている、寝室で短時間でも良いので睡眠を取るべきだ。
1時間後に救急車で呼ばれるかもしれないが、それでも環境が整っているところで取る睡眠はまた質が違う。
ヒマはヒマでつらい当直
また当直帯にあまりにヒマだと、逆に手持ち無沙汰で時間が過ぎるのが遅く感じる時がある。
ゆっくり休んだり眠れば良いのだけど、なかなかそういう気分になれない時というのはある。
そんな時、当直帯の医師のQOLを上げるためのコツは以下の2つ。
Netflix、huru、Amazonプライムビデオなどの映画見放題サービスで映画を見る
圧倒的にオススメなのが、この映画見放題サービスで映画を鑑賞する事。
Netflix、Hulu、Amazonプライムビデオ
あたりが有名だ。
中でもプライムビデオは、Amazonプライムの中に含まれるサービスなので、Amazonの配送料が無料になったり、時間指定やお急ぎ便も無料になる。
Amazonユーザーならまず必須、生きる上で必要なインフラと言って良い。
とはいえ本格的な映画鑑賞サービスとはクオリティがやや劣るのも事実。
僕はHuluを契約して鑑賞しているが、昔の有名な作品もラインナップにあったりして、ヒマな当直中に自由に映画鑑賞できるのが1つの楽しみになっている。
デバイスとしてはスマホやタブレット、PCのどれかがあれば鑑賞できる。環境としてはインターネット環境が必須のため、院内のネットにつなぐ必要がある。
無線が飛んでいればそれを使うか、有線LANがあれば自分のルーターを設置して自分で無線を飛ばしてパソコンで鑑賞できる。
当直帯に自分の好きなお菓子と飲み物を持って、1人映画鑑賞をしていると、自分1人の時間という感じがしてたまらなく充実する。
唯一のデメリットとしては、ピッチが鳴った時の殺意が数倍になる事くらいだろうか。
Kindleで本を読む
また映画以外にも、漫画や本を読むという手段も有効だ。
とはいえ紙媒体で持ち歩くと重いしかさばる。また読み終わった時に次の本がないというのもQOLを低下させるため、紙媒体はオススメしない。
そこであると便利なのはkindle。
読みたい漫画や本をスマホで買って、kindleに入れる。読む。以上。無線環境があればwi-fiモデルでも院内のLANを使ってkindleに書籍をダウンロードできる。
kindleのメリットはいくつもある。
- 持ち運びしやすい
- データ量が多く「読み終わる」事が無い
- 暗いところでも読みやすい
特に暗いところで読みやすいと、暗い部屋で入眠前に読書ができるメリットがある。
このメリットは大きく、暗い環境で読書ができるため、眠くなったらそのまま眠る事ができる。
ベッドに入り眠る準備万端、という環境でもすぐ眠れるとは限らない。
そんな時、kindleで本を読んで、睡眠導入剤代わりに使うと良い。暗い部屋でベッドの上、質の高い睡眠を確保するための手助けにもなる。