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研修医をドロップアウトしそうでも、なんとか食らいつけ

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初期研修医の仕事は大変だ。

どの病院で働いても、研修医は3日に1日は当直明けで眠そうに目を擦っている。最近は当直明けに帰ることができる病院も増えているようだが、実際にはそうではない病院も多いだろう。

レポートやらCPCやら本当にやる必要があるのかどうかわからない雑務を課せられ、大した給料は貰えず、医者としては一番下っ端。

他のコメディカルからも基本的には雑魚扱い。

研修医という立場は、なかなかどうしてつらい立場にある。

漠然と

ああこの仕事辞めたいな

と思ってしまってしまう人もいるだろう。

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研修医をドロップアウトしたい、と思ってもしない方が良い理由

そんなつらい研修期間だが、僕としては安易にやめない方が良いと思う。

研修医の2年間、多少つらくても我慢してやりきってしまう事をオススメする

 

専門が決まってから、後期研修が楽しい

そもそも医師として活躍し始めるのは後期研修医から。

初期研修医はどの科の専門家でもなく、仕事の責任も裁量も無い

それゆえある意味安全に仕事をする事ができるが、なんとなく仕事内容的にはつまらない日々が続くのだ。逆に言えば後期研修医はリスクが高いのだけれども…。

いま初期研修医の人にはわからないかもしれないが、後期研修になりたての頃はそれなりに仕事が楽しい

他科からのコンサルトに意気揚々と答え、わからない事は徹底的にevidence basedな情報を集め、知識と経験を一気に蓄積していく。

自身、信頼、努力、結果、すべて手にはいるような、全能感に満ちた時期がやってくる。もちろんその後どこかで挫折して、ある程度のところで落ち着くのだけれど、それまでの過程は非常に刺激的で楽しい。

こんな僕にもそう感じた日々は確かにあった。

せっかく医者になったのに、その時期を過ごさずにやめてしまうのは勿体無いと思う。せめてその時期を過ごして、その後で自分で判断すれば良い。

やる気を削がれて僕のようにドロップアウトする人もいれば、初期研修時代はくすぶっていても後期研修に入って一気に火がつく人もいる。

ここを味わう事なくドロップアウトしてしまうのは、もったいない。

 

後期研修医はモテる

男性限定の話かもしれないが、後期研修医になるとモテる

とにかくモテる。

結婚していない、という絶対的な条件と見た目が普通でコミュニケーション能力も普通、であるならば、まず間違いなくモテる。

女好きな人は、この時期を逃すのは勿体無いと思う。

20代という若さ、未婚、後期研修医、この3コンボが決まると人生こうも楽しいのか、と実感できるはず。

今までの努力に対するボーナス的なステージなので、せめてボーナスステージを通過してからやめるのでも遅く無いと思う。

 

給料も上がり使えるお金も増える

後期研修医になるとグッと給料が上がる。大体どの地域でも1000万前後にはなるのでは。

逆にそこからの伸びはイマイチなので、お金が好きな人は初期研修だけで医師人生を終わらせてしまうのは勿体無いと思う。

買いたい物、行きたい所、色々あるだろう。

そんな欲望を叶えてくれるお金が、手にはいる後期研修時代。

ぜひ遊びまくって欲しい。

 

研修医はドロップアウトせず、なんとか食らいつけばバイトができるように

何といっても初期研修を終える事の意義は、保険診療ができるようになる事。

また初期研修を終え、多くの病院でバイトができるようになる事だ。

初期研修を終えて、自由診療に限ってはバイトを行う事ができるが、案件数的に少ない上、流石に未経験の若造に仕事は無いだろう。

逆に初期研修さえ終わってしまえば、専門が必要の無いバイト案件を見つけて、バイトだけで生きて行く道も開かれる。個人的にいきなりそちらの道に進むのはあまりオススメしないが。

とはいえ

あーもう何もかも嫌になっちゃったな

みたいな感情の時、仕事をやめたくてやめたくて仕方がない時に、初期研修が終わっていて保険診療ができる、というのは1つの安定基盤となる。

今後徐々に是正されていくと思われるが、医師の労働においては常勤よりもバイトの方が未だに給料が高いし、額としてもかなり大きい。

僕のように今のうちに稼ぎ切ってしまう戦略を取る人も、まずは初期研修を終え保険診療ができるようになってからでないと、その道は開けない。

初期研修医というのは、バイトができる世界の入り口まで、もう来ている。

あと少し頑張れば、世界の扉が開く。踏ん張ってやり過ごしてしまった方が、人生の大きなリスクヘッジを手にする事になる。

あと少しだけ、頑張ってみてはどうだろうか。

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自分を医療訴訟から守ってくれるのは、保険しかない。

またバイト案件もそれなりに送ってくれるので、上記2つと組み合わせてたまに使っている。

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