医師という仕事をやっていると、一度は
仕事を辞めたいな
と思う時があるはず。
全くないという人はそうそういないだろう。
尊敬するあの先生も、きっと1回は思った事があるハズだ。
それくらい、医師をやめたいと医師が思う事は、ありふれた普通の感情だと思う。
あなたは今、追い詰められている
医師が仕事を辞めたいと思った時、それはかなり精神的に限界が近づいている。
医師という職業は、誰にでもなれるわけではなく、医師免許の取得コストは高い。私立の医学部なら数千万の取得コストを支払うことになる。
そんなコストを捨ててまで辞めたいと思ってしまうのは、かなりキテる。
我慢に我慢を重ねて爆発寸前、というところまで来ないと「辞めよう」という気にはなかなかならないものだ。
つまりこのページを検索して見つけてきたあなたは、かなり精神的にキテるハズだという事になる。
しかしヤケになって辞めてはいけない。後々の事を考えて、自分にとってのベストな選択になるようにするには、やるべき事がある。
医者を辞めたくなったらやるべき事
医師が仕事を辞めたいと思った時、まず最初に必ずやらなければなら無い事、それは
- 何が嫌で辞めたいのかを書き出す
事だ。
仕事を辞めたいと思った原因を探せ
仕事を辞めたくなる原因、不満はいくつもあるだろう。
- 給料が少ない
- 仕事が忙しく余暇が少ない
- 家族と過ごす時間が少ない
- 仕事そのものが楽しく無い
- 人間関係が嫌だ
- 上司が嫌いで一緒に仕事をしたくない
など、候補をあげればキリが無いかもしれない。
そうして一覧で書き出したら、特に主な原因となっている順番で並び替えてみよう。
例えば
人間関係も嫌だけど、どちらかというと忙し過ぎて余暇がない事が不満
という人もいれば
ある程度忙しいのは仕方ないけど、とにかく今の職場の人間関係から離れたい
という人もいる。
人にはそれぞれ、嫌だと思うポイントも異なれば、程度や順番も異なる。
不満を書き出して順番をつけたなら、次のステップへ進もう。
医者をやめたくなった理由が、改善されうる内容かどうかを検討する
1つ1つの不満が、改善される可能性があるのかどうかを書いていこう。
例えば
給料が少ない
という不満は、病院長へ交渉すれば改善されるかもしれない。
病院側としても、給料を1.5倍にするから引き止めたい、と思うかもしれない。
また
職場の人が嫌い、人間関係が嫌だ
という場合は、別の病院で働くしかない。つまり医師を続けるという選択は残るが、同じ病院で働き続けても状態は一向に改善しないという事だ。
なぜならば、自分が嫌いだ、という理由で相手を辞めさせる事はできないから。個人間での好き嫌いで、勝手に人事を決定するわけにはいかないだろう。
そして
仕事が楽しくない
という場合、医者を辞めるしか無い。
別の病院で同じ職務内容の仕事に就いても、結局な仕事内容が変わらなければ「仕事を楽しい」とは思えないはず。誰かに交渉したところで仕事が面白くなるわけでもないし、この場合は仕事内容そのものを変える必要があるだろう。
このように、1つ1つの不満を改善できるのかどうか、改善するならどのような手法があるか、を考え書き出してみよう。
改善の余地が無ければ転職を
ここまで来たら、今の職場に対する不満の上位に来ている、上記の要素の改善方法を見つめてみよう。
上位にランクインしている不満が
- 給料が低い
- 労働時間が長い
など、改善の余地がある不満の場合、やるべき事は仕事を辞める事ではなく、病院上層部へ給料のアップと労働時間の短縮を申し出る事だ。
つまり交渉して環境を改善できて、それで自分が満足できるのであればそれがベスト。
そしてもし断られたら、不満が改善されなかった事になるので、仕事を辞めれば良い。
この場合、あくまで不満だったのは労働環境なので、医師を続ける事、病院で働く事に関しては不満がない。その場合は
もっと待遇の良い病院で医師として働けるのであれば働きたい
という心理的な状態であるから、改善されなければ別の病院で働く、というのが正解になる。
上位にランクインしている不満が人間関係である場合、交渉によって改善される事は無いため、最初から転職活動を始める事が正解になる。
もし
- 仕事そのものが楽しく無い
- どんな医療行為もしたくない
という場合は、残念だが医師という仕事を続けるのは辛いままになってしまう。
朝起きて仕事に行く事に対して苦痛を感じ、夜遅くまで働かされる事に対して苦痛を感じ、ベッドで寝る前に明日の事を感じて苦痛を感じるだろう。
オススメの医師転職サイトは
大手の民間医局、
エムスリーキャリアエージェントは未登録の場合まず登録すべき候補。
登録していない医師の方が少数だと思うが、念のため。
有名どころで何の新規性も無い情報で申し訳ないけれど、やはり大手の転職会社は実績と経験が蓄積しており、信頼できる。
また近年規模を拡大しているメディウェルも、本気で転職を考えるのであれば登録をオススメする。
会社の規模としては上記2社に肉薄しており、勢いがある。それだけ魅力のある転職エージェントがいるのだと思う。
複数社にオファーしてみよう
転職会社は複数あるが、一番のオススメはやはり複数社に希望を出して、候補を自分のところへ持って来てもらう事だ。
人生の中で転職というのはあっても数回しかない、大きなイベント。よく吟味し、一番良いと思ったところへゴーサインを出すのが良い。
また結果はどうあれ、自分自身が納得して転職先を決めるのが重要。
もっと他の転職会社にもオファーをしてみればよかった…
と後悔するのが精神衛生上最も良くない。
納得できる転職をするためにも、少しの労力を惜しまないように。後で大きなリターンになって帰ってくる。