医師のライフハック コラム

自分で逃げ道をなくしてしまう医師の多さ

更新日:

医局をやめたい。

だけど家を買ってしまったから、この地域で医師として続けていくなら医局はやめられない。

別記事にも書いたように、医師特有の不動産のリスクが存在する。

医師をやめたい。

だけど奥さんが「医師をやめるなら離婚する」と言ってくるからやめられない。

稼ぎがあるのが自分しかいない。

奥さんが専業主婦で、一家で唯一稼ぎがあるのが自分だけ。だから安定した収入がないと家庭は経済的に困ってしまう。

経済的に完全に一枚岩で、転職やましてや医局を抜けるなんて思い切った事はできない。

このように、色々な事情でがんじがらめになってしまっている医師は多数存在する。特に、結婚して子供がいて家庭がある、背負うべきものがある30代40代の医師に多い気がする。

がんじがらめになって身動きができなくなってしまう、逃げ道がなくなってしまうと非常に不自由さを感じる。

自分の意思には関係なく、やりたくない事をやり続けなくてはならないのは、まさに現代の奴隷と言っても良い。

このように、自らの逃げ道を塞いでしまうような人生の選択をしてしまう医師が多すぎると僕は思う。

そうしないためにはどうしたら良いのだろうか。

どういったリスクが存在し、どうしたらそれらを避ける事ができるのだろうか。

記事内広告

スポンサーリンク

 

奥さんが専業主婦という経済的リスク

奥さんが専業主婦で働いていない、という家庭は医師に多い。

医師の収入が高く、奥さんが働くよりも効率が良いからだ。

確かに、医師がバイトに月2回でいいから行けばそれだけで月収20万であって、奥さんが月20日働いて月収20万よりは家計労働の効率は良い。

しかし、人的資本が「旦那の労働」の一枚岩である事は大きいリスクになる。

つまり「旦那の労働」が「家計の唯一の収入」である事になり、かなり依存度が高い。その結果、安全第一の方針しか取れなくなり、医局の言いなりになってしまう医師が多い

少しのリスクを許容して飛び出せば、もしかしたらそこには違った世界が見えるかもしれない。

仮に奥さんが専業主婦でも、「医師の労働」以外の収入源が旦那にあればリスクはヘッジできる。

言い換えると、専業主婦である事よりも「医師の労働に100%依存」する事が問題なのだ。リスクを許容できず、不自由になってしまう可能性を高めている。

奥さんが専業主婦である事は、そのリスクをさらに高める1つの要因に過ぎない

 

医者妻になりたい女性と結婚するリスク

医者と結婚したい、というだけの女性は一定数存在する。

彼女たちの描く未来は、医者と結婚して仕事をやめて、旦那の稼いだお金でママ友とランチして買い物してジムでヨガをやって…という感じだ。

こういう女性と結婚すると、かなり不自由な人生になる

彼女たちは「医者である男」と結婚したかったわけで、もし旦那が医師という職業に魅力を感じなくなったとして、別の仕事に切り替えようとした時、必ず猛反対される

面と向かって

あなたは医師でないと価値がない

とは言わないだろうけど、それに近い事を心の中で思っているだろう。

もしかしたら家庭が崩壊してしまうかもしれない。それほどのリスクを負ってまで「医師以外の何かをやりたい」という人はなかなかいない。もしいたらもっと前にやめているはずだから。

そして彼女たちはほとんど働く気が無いので、家計は旦那の労働にかなり依存する。

つまり上記の経済的なリスクも抱き合わせになる。

 

家を買うリスク

医師にとって家を買う最大のリスクは何だろうか。

ローン?利息?

確かに、金利が高い時代では利息は高額になる。しかし2018年、ゼロ金利政策がとられている時代では固定金利でローンを組めばそれほど高額な利息にはならない。

地震や火事、その他自然災害?

確かにこれらも持ち家のリスクではある。しかしそれらのリスクをヘッジする保険商品も存在するから、それらで対応できる。

近隣住民との関係性?

医師という職業特性上、周辺地域の人に医師という事がバレると住みにくい、というのはあるかもしれない。近隣住民の家族が倒れた時、慌てた近隣住民がいきなり訪ねてきて判断をあおぐかもしれない。

また近隣住民が貧困層で、医師のような階級の人とは合わない生活レベルの場合、軋轢が生まれる場合もある。

しかし住む地域を選べば近隣住民の属性も選べるから、居住地域を吟味し選択する事である程度リスクヘッジする事はできる。

どれも考えうるリスクではあるけど、最大のリスクではない。

医師にとって家を買う最大のリスクは、その地域でしか医師として働かない将来の拘束、つまり医局の影響を受け続けるという事にある。

それについては下記の記事に詳しい。

医師が家を購入、建てることの愚かさ

美人というだけが取り柄の、医者と結婚したいだけの人と結婚する。

そして妻を専業主婦とする。

子供が生まれ、ローンを組んで家を建て、医局にどっぷりつかる。

そうやって進むにつれてどんどん不自由になる人生を、何の疑問もなく歩んでいる医師が多すぎると思う。

いざという時に逃げ道を用意しておく事は、非常に重要な事だ。逃げ道があるかないかで、その後の人生が変わりうる

きちんとリスクを管理して、必ずどこかに逃げ道は確保しておきたい。

記事内広告

スポンサーリンク

オススメ記事

1

僕は後期研修医になってからすぐバイト紹介会社に登録して、バイトを始めた。そして今でも定期的にバイトに行っている。 今の時代、インターネットですぐにバイト案件を見ることができる。 例えば医師バイトドットコムでは、自ら探さなくてもメールでバイト案件が送られてくる。それを眺めていて、いいなと思う案件があれ ...

2

インターネットが発達した結果、あらゆる人が時間・場所を問わずに情報へアクセスできる時代になった。 何か調べたい事があればインターネットですぐに調べる事ができ、何かアクセスしたい情報があればすぐにアクセスできる。 さらにスマートフォンの普及に伴い、インターネットにアクセスするデバイスを国民ほぼ全員が持 ...

3

医師として働いていてたまに脳をよぎる言葉、転職。 辛い時に とりあえず転職すれば良くなるかなー なんて思いながらも、目の前の仕事を淡々と片付け、時間だけが過ぎていく。 僕にもそういう時期があった。 しかし1度芽生えた「転職しようかな」という芽は、消える事なく心の中に残り続ける。 医師として働いていて ...

4

医師賠償責任保険は、今や多くの医師が加入する保険である。 大手で金額も安い民間医局が最も有名である。万が一医療訴訟になった際の損害賠償金はもちろん、弁護士費用やバイト先での補償もあり、内容面でも充実している。 さて、この医師賠償責任保険の金額は年間4〜6万程度が相場である(2018年現在)。びっくり ...

-医師のライフハック, コラム

Copyright© 僕が医師をやめるまで , 2018 All Rights Reserved.