転職

医師が転職する時に注意したい5つのこと

更新日:

インターネットが発達した現代、医師が自ら転職先を探す事は難しくなくなった。

あらゆる医療機関の求人情報をインターネットで閲覧する事ができ、自ら吟味し交渉する事ができる。

インターネットのおかげと言える。

さて、医師にとって自由を授けるきっかけとなる医師の求人サイトで転職する際、医師という職業の特性上注意しなければならない事がいくつかある。

記事内広告

スポンサーリンク

 

1、1つの病院に依存しない

まず最初に重要なのは、1つの病院に依存し過ぎない事。

 

1つの病院にいると楽

1つの病院に長くいると、いろいろと楽である。

病院ごと独自のルールをいくつも覚えなくて良いし、人間関係も変わらない。医師だけでなく、同じ看護師やコメディカルスタッフと仕事をしていると変な気を使わなくて良いので楽である。

仕事内容としても、似たような仕事はルーチン化できる。ルーチン化すると頭も体も楽だ。

診察治療するような患者層もいつも似たような感じ。急患や急変の数も似たような感じで、徐々に慣れてきてしまう。

人間、似たような環境に対しては「慣れ」る事で脳のメモリーを節約する能力がある。

1つの病院にいると非常に楽なのである。

 

勤務先が1つだとスキルが衰える

1つの病院で働き慣れると仕事は楽だが、逆にそれが自分の仕事の幅を狭める。

1つの病院で勤務すると、どうしてもやらない手技、治療、遭遇しない疾患、遭遇しない社会背景の患者などが出てくる。

これらに触れないまま時間が経つと、以前はできていた手技や治療ができなくなり、対応できた疾患に対応できなくなってしまう。

医師としての仕事の幅を狭めててしまうのだ。

 

勤務先が1つだとその病院と運命をともにしなければならない

1つの病院で働く事は、その病院と運命を共にする事にある。

病院が儲かれば自分の給料も上がるかもしれない。逆に病院が事件を起こしたり倒産したら、自分も共に倒れる事になる。

しかし、複数の勤務先を持っていれば、そのうちの1つの勤務先が倒産しても自分は倒れない。また病院が儲かった時、給料が上がるかもしれないのは複数の勤務先を持っていても同じだ。

勤務先を分散化する事で、病院に対する自分の依存度を下げる事ができる。仮に1つの病院をクビになったり倒産しても、リスクを減らすことができる。

 

2、1つの地域に依存しない

これは上記の1つの病院に依存しない事と似ているようで異なる。

例えば5つの病院に勤務していたとしても、全ての病院が1つの県に存在している場合、何か失敗をしたり変な噂が流れた時に周囲にまでその影響が及ぼされる可能性がある。

またその県の自分の専門科が1つの医局の支配地域である場合、その大学医局の影響を大きく受ける事になる。

その医局の人気が増えて科を問わず若手が増えたり、その科が若手に人気で全国的にその科で人が増えたりして、医師人材の供給が増えると市場競争に晒されてしまう。

需要を上回る供給量があれば、勤務先は減るし勤務条件も悪くなる。

勤務地域が分散化していれば、特定の地域で競争が激化してきた事を比較し感知する事ができるし、競争が激しくない地域に移動する事も可能になる。

アンテナにもなるし車にもなるのである。

複数の病院、さらに複数の地域で勤務する事が推奨される。

記事内広告

スポンサーリンク

 

3、医師として自分の専門以外のキャッシュポイントを持つ

医師には専門科があり、1つの専門科だけで働く医師が多い。

もちろん、高いスペシャリティを持っていることは重要である。医療に高いスペシャリティは必要である。

しかし、どんなに高い専門性も、技術革新によって一気に陳腐化する可能性がある。

以前、言語の通訳は圧倒的な高いスペシャリティであった。バイリンガル、トリリンガルと呼ばれる人たちはそれだけで仕事があった。

しかし今はIT技術による翻訳の精度が上がってきており、近い将来翻訳家の仕事は限定されると指摘されている。

医療も例外ではない。

遠隔医療、AI診断、ディープラーニング、ビッグデータ、あらゆる技術革新が医療へ流れ込んできている。

これらの技術革新の波によって、高い専門性が吹き飛ぶ可能性は常に存在する。だからこそ、1つの専門性にしがみつく事は推奨されない。

なるべく自分の専門以外でも、なんでも良いからキャリアを並行して始めるべきである。自分が興味のある別の科でも良いし、産業医や検診などでも良い。とにかく複数のキャリアを並行して持つ事がリスクヘッジになる。

そういうキャリアの事を、今の時代はパラレルキャリアと呼ぶらしい。

例えば自分の専門以外のバイトも始めてみるとか、そういったやり方でパラレルキャリアをスタートさせる事ができる。

これはキャリアの分散化であり、仮に自分の専門で何かあったり、自分がその専門科として何か失敗してしまったとしても、その道以外でキャッシュポイントを持つ事でリスクを減らすことができる。

医師の単発バイト、非常勤バイトを探すのにオススメの会社は?現役フリーランス医師が比較してみた

 

4、転職エージェントに信頼される人材になれ

どの転職会社を使って転職しても、究極的には転職エージェントの信頼を勝ち取る事ができれば最強である。

そうすれば

この先生ならこの病院に紹介できる

というように、優良案件を紹介してくれるようになる。

また、転職エージェントが紹介できる病院の数そのものも増える。

紹介できる病院が増える事は、何かしらの理由で勤務先を失った時のリスクを減らす事につながる。

転職エージェントが信頼する医師人材というのは、つまりは病院からの評価が高い人材である。そのためには病院から高い評価を得る事が必要で、病院からの信頼をまず勝ち取る必要がある。

まちがっても転職エージェントが嫌うような、信頼できないような人材になってはいけない。

こんな医師は転職できない?転職やバイト紹介に不利な人材とは

 

5、過去に築いた人間関係を絶たない

昔いた職場をやめて転職したり、医局を抜けて転職したり、何かしらの組織を抜けると出会う医師の数がどうしても減る。

もちろん、減るからこそ煩わしい人間関係に振り回される事がなくなるのだから、メリットはある。

しかし、今後そういった医師と関係を築ける可能性はどんどん減ってくる。新しい関係を築こうとすると、かなり努力しないと難しいだろう。

ましてや大きな組織を抜けてしまうと、出会う医師の絶対数が減る。そのため新たな関係を築く難易度が上がるのはもちろん、関係を築けそうな医師と出会う数そのものも減るのである。

確率が減る上に、絶対数も減るわけだ。

もはや関係を維持する事すら難しい。関係が希薄になるのだから当たり前だ。

だから、こちらから積極的に連絡をとって関係維持を行うことは重要である。

向こうからすれば「組織を抜けた自由な珍しいキャリアの医師」という認識があり、少なからず興味をもってくれる場合が多い。

そのため、定期的に連絡しカフェで話すだけでも良いし、酒を飲みながらのんびり話すでも良い、過去に築いた人間関係をなるべく維持するようにしたい。

他科も含めて知り合いの医師が多い事は、良い事である。最新の業界情報を手に入れる事ができるし、思いもよらぬところから仕事が舞い込んでくる事がもある。

まとめ

1、1つの病院に依存しない
2、1つの地域に依存しない
3、医師として自分の専門以外のキャッシュポイントを持つ
4、転職エージェントに信頼される人材になれ
5、過去に築いた人間関係を絶たない

記事内広告

スポンサーリンク

-転職

Copyright© 僕が医師をやめるまで , 2018 All Rights Reserved.