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医師がワークライフバランスを考えるにあたって重要な考え方

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昨今では、働く人のワークライフバランス(work-life balance)が重要視され始めている。

ワークライフバランスとは、読んで字の通り、仕事と人生のバランスの事。会社や組織の中で働く自分と、1人の人間としての自分、これらのバランスを考える時代になった。

どちらにどれくらいのウェイトを置くか、それは人それぞれ。自分にとってベストなウェイトを考えるのが主流になりつつある。

医師の世界でももれなくこの潮流が押し寄せてきていて、激務で特殊な医師という職に就く人すら、ワークライフバランスを考える時代となった。

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医師がワークライフバランスを考える、という事の意味

医師という職業は、普通のサラリーマンとは異なる事が多過ぎるため、普通のサラリーマンがワークライフバランスを考える話とは、一度切り離して考える必要がある。

まず医師という仕事の特殊性を考える

医師という職業は、その仕事上

  1. 責任が重い
  2. 労働時間が長い
  3. 何をもって「勤務している」状態なのか曖昧
  4. 当直がある(病院に泊まる)
  5. 給料が高い

という点で、サラリーマンとは大きく異なる。

これらの特殊性について、どうバランスさせるかという事が医師のワークライフバランスを考えるヒントになる。

 

医師がワークライフバランスを考える事の基本

基本的には、医師が仕事のウェイトを落とすには、上記の項目を動かせば良い

つまり

  1. 「責任の重さ」を軽くする
  2. 労働時間を短くする
  3. 雑務を引き受けない、仕事が終わったらスパッと帰る
  4. 当直を減らす

とすれば、ワークライフバランスはライフに傾き、ワーク部分のウェイトは減る。

責任の重さを軽くする、とはつまり「責任の重い仕事をやらない」事と同義である。

ここで給料、お金について触れなかったのは、医師の場合上記のように「ライフ」へのシフトを行うと、給料が下がる。

そもそもの労働時間が減るという事もあるが、仕事の単価が下がるというのも原因としての1つを担っている。

つまり

  • 多くの医師がやりたがらない
  • 多くの医師ができない、難易度が高い

ような仕事は、単価が高い。

逆に健診や献血のように、医師免許をもった人間であればできる仕事の場合は、単価が低い。

【医師の健診バイト】仕事内容と時給、注意点について

【医師の献血バイト】仕事内容と時給、注意点について

この「労働時間あたりの単価」は非常に重要な考え方だ。

 

医師がワークライフバランスを考える事の応用

医師がワークライフバランスを考える上で、重要なのは責任、労働時間、当直、業務内容などは重要な要素だと述べた。

次に考えるのは、お金と税金について

医師の給料は高く、伴って税率も高い。医師がワークライフバランスを考える上で避けられないのが、税率の上昇に伴う手残り収入の減少。

大変で難易度の高い仕事を、フルタイムで行なっている医師は給料が高い。バイト代も高い。しかしながら伴って税率も高く、手元に残る収入は思ったより少ない。

例えば週4で低難易度の仕事をして、年収1500万の医師Aがいたとする。手元の収入は1000万くらいだろう。

高難度のストレスの高い仕事を週6でして、年収3000万の医師Bがいたとする。手元の収入は1800万くらいだ。

どちらが幸せだろうか?

医師Aは、年間192日働いて、手元に1000万もらっている。1日5万ちょい。仕事内容はストレスが少ない。

医師Bは、年間288日働いて、手元に1800万もらっている。1日6万ちょい。仕事内容はストレスフルだ。

僕が思うに、圧倒的に医師AのQOLが高い。

医師は給料が高いぶん、働けば働くほど税率が上がり、手元に残るお金の割合が減る。すると思っている以上に、時間単価は下がる。

頑張って働けば働くほど時給が下がる?医師の労働の真実と人生の消耗について

このように、ワークライフバランスを考える上で

  • どれくらいのストレスの仕事を
  • どれくらいやって
  • どのくらいの年収になって

という事を考え、追加で

  • どのくらいの税金が取られて
  • どのくらい手元にお金が残って
  • どのくらいの時間単価になるか

を考える事が、医師のワークライフバランスを考える上で、重要になる。

税金と時間単価、という変数を見逃してはならない。

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