初期研修が終わり、専門科を決めて後期研修医になると、医師の中でも「自分の専門」を持つ。いわばプロとしてのキャリアが始まる。
後期研修は医師として大きな節目。
まず今まで他科の医師にコンサルトするだけだったのが、コンサルトを受ける側に。プレッシャーは一気に増す。
次にバイトが解禁される。これは大きな変化だ。
そんな後期研修医だが、可能な限り早くバイトを始めるべきだ。
医師3年目(=後期研修医)がバイトをするメリット
後期研修医にとってバイトをする事は、いくつかのメリットがある。具体的には
- 経済的に潤う
- いつもと違う環境で働く事ができる
- 医師としての経験に厚みが増す
など。
経済的に潤う
初期研修医時代と比べて、バイトが解禁されると経済的にはかなり潤う。
1日働いて10万円程度もらったとして、週1で入れば月40万。本給と合わせて、初期研修の頃の倍の給料をもらえるだろう。
正直、世界が変わる。
いつもと違う環境で働く事ができる
次に、いつも働いている環境とは異なる環境で医師として働くことは、非常に勉強になる。
慣れ親しんだスタッフ、慣れ親しんだ薬や道具、あらゆるハード面がいつもと異なる状態で仕事をすることは、良い刺激になる。
ハード面に慣れると、ついつい気が紛れてしまうのが人間。常に「ある物の中から最高の医療」を提供できるよう、考えて実行に移す事は、医師として必要。
医師としての経験に厚みが増す
いつもと同じ施設で、いつもと同じような仕事ばかりしているよりも、様々な施設で様々な仕事内容に触れる事が、医師としての経験に厚みを生む。
医師にとって経験は非常に重要なファクター。バイトを通じて日常業務では培うことのできない経験を味わい、医師としての成長の糧にしたい。
医師3年目(=後期研修医)がバイトをするデメリット
一方、後期研修医がバイトをする事のデメリットもある。具体的には
- 休日が無くなる
- 肉体の疲労が蓄積する
- あらゆるリスクが高い
など。
休日が無くなる
ただでさえ忙しい後期研修医だが、貴重な休日をつぶしてバイトに行くと、正直休日がほぼ無くなってしまう。
下手をすると完全フリーの日は1ヶ月で1日くらいではないだろうか。
経済的なメリットと天秤にかけて、自分にあったペースでやらないと体調を崩してしまうので注意。
肉体の疲労が蓄積する
休日が無いのに伴って、肉体的な疲労が蓄積する。
なるべく運動するなどして、体力づくりは医師になってからも続けた方が良い。
あらゆるリスクが高い
後期研修医になった瞬間、初期研修医という守られた世界の住人では無くなる。しかし医師としてはまだピヨピヨ、スキルも経験も不十分な存在である。
しかしながら、バイトを始めるという事は一人前の医師としての責任を背負うという事であり、責任だけは一人前になってしまう。
後期研修医はこういったあらゆるリスクが高いので注意が必要だ 。詳しくは別記事を参照。
医師3年目(=後期研修医)になったら早めにバイトを始めるべき理由
上記のようなデメリットを無視してでも、後期研修医はなるべく早くバイトを始めるべきだ。
なぜならば、今は医師にとってボーナスステージだから。
日本では高齢化が進み患者が増えているが、医師数はそれほど増えず、医師という人材の価値は増している。
伴って医師のバイト代は高いままだ。詳しくは医師はなぜバイトをするのか?給料の不都合な真実を参照。
若い頃は体力もある。
経験は不足しているが、今しかないその体力を使ってバイトをし、経験とお金を手に入れるのがベストだ。
それもあって、僕はバイトに力を入れている。詳しくは僕がバイトを頑張る理由にて。
後期研修医になったらすぐ始められる簡単なバイト
後期研修医、つまり単なる初期研修医あがりの「医師免許を持った人」にできる仕事は
- 健診
- 献血
- 寝当直
の3つがある。
仕事内容、バイト代については各ページを参照。