最近、キャリアを中断する医師が増えている。
理由はおそらく
- 女性医師の増加
- 医師キャリアの変更が容易になった
と、2つの要素がある。
医師のキャリア中断、増加中?
女性は結婚・出産のタイミングで、一時的にキャリアを中断せざるを得ないのが、日本の現実だ。
女性医師の増加に伴って、医師としてのキャリアを中断する女性医師が増えてしまうのも、致し方ない。
また、インターネットや医師人材仲介業者の台頭により、医師のキャリア変更が容易になった。
医師のキャリアに関する情報が簡単に手に入り、業者が仲介に入ってくれるため、キャリアの変更もスムーズ。
こういった環境要因も相まって、若手医師を中心に、キャリアを中断する人が増えている。
医師のキャリア中断は良い機会
僕が思うに、医師がキャリアを中断する事は、決して悪い事では無い。
むしろ良い機会かもしれない。
自分の人生、ほとんどの時間を「仕事」に使う。
というよりは、多くの時間を費やしたものが「仕事」だ。
人生とは時間の集合体であり、時間の多くを割くのが仕事だとすれば、仕事とは人生そのもの。
医師がキャリアについて真剣に考え、中断するという決断をしたならば、それはそれで自分の人生をどうするのか、真剣に考えているという事なのではないだろうか。
何も考えずに続けるよりも、キチンと悩んでいる医師の方が、自分の人生に対して誠実だと思う。
結果としての「キャリア中断」は、多くの医師にとってネガティブどころか、かなりポジティブな決断なのだ。
ただし、若ければ。
医師のキャリア中断は、早い方が良い
医師のキャリア中断は、早い方が良い。
理由は2つ。
- 自分の人生が自分だけのものだから
- 医師としてのスキルに全てを捧げてないから
1つ、家族や子供がいる場合、医師としての気軽なキャリア変更はオススメしない。
自分が一家の大黒柱である場合は、特に。
医師のキャリア中断は、なるべく「自分の人生が自分だけのうち」にすべきだろう。
2つ、医師のキャリア中断は30代までだ。
なぜならば、もう40代50代になると、相対的に新たなキャリアを開拓する時間がない。
15〜25年の時間を既存の医師としての仕事に費やしているわけで、それらを超えるキャリアを作り出すのは、なかなかに難しい。
以上の理由から、医師のキャリア中断は30代までだと、僕は思っている。