「 独太(どくた)の記事 」 一覧

コロナが医療従事者のメンタルを潰す、意外な理由

2020/12/08   -医師コラム

とにかく、コロナが大変だ。 少し前まで余裕があったものの、一気に感染者が増えた。 また冬になり心臓や脳のイベント(心筋梗塞、脳梗塞、大動脈瘤破裂、脳動脈瘤破裂)が増えるため緊急症例も増えてきており、ダブルパンチといった具合だ。 冬は、ただでさえ病院が忙しい。 加えて感染症の脅威にも晒されていて、助け ...

医師のキャリア中断は、早い方が良い

2020/10/22   -医師のキャリア

最近、キャリアを中断する医師が増えている。 理由はおそらく 女性医師の増加 医師キャリアの変更が容易になった と、2つの要素がある。   医師のキャリア中断、増加中? 女性は結婚・出産のタイミングで、一時的にキャリアを中断せざるを得ないのが、日本の現実だ。 女性医師の増加に伴って、医師とし ...

コロナ後、医師のバイトが消滅した世界は続く

2020/10/10   -医師のバイト

新型コロナウィルスが本格的に日本でも蔓延してから、約半年。 あらゆる業界に影響を与えており、特に観光、航空機業界はもはや虫の息だ。 一見すると安定して仕事にありつけそうな、医師という職業にも、影響が出ている。   コロナで医師のバイトが消滅 コロナで医師のバイトの数が激減した。 激減したの ...

日本の医師は研究者を目指してはいけない

2020/09/19   -医師のキャリア

よく 研究者を目指すなら、医者になった方が良い バイトで飯が食える という話を、医者がしているのを耳にする。 全くもってバカげた話だ。   研究者が飯を食えない日本 そもそも、研究者が研究だけをやって飯が食えない、という環境が異常。 唯一その環境を手に入れる事ができるのは、大企業の研究者だ ...

病院統合再編、そのメリットとデメリット

2020/09/19   -医師コラム

昔から日本では 病院が多過ぎる と言われてきた。 実際、人口当たりの病院数は諸外国と比較して飛び抜けて多く、人口当たりの医師数は平均くらいなのに、1施設あたりの医師数は少なくなっている。 1施設あたりの医師数が少ないと、何がまずいか。 端的に言えば、医師への負担がかかる。 医師1人当たりの仕事量が、 ...

医師が「やりがい」に頼らないといけない不自然さ

2020/03/22   -医師のキャリア

医師をやっていると、たまに言われる事がある。 お医者さんですか、大変なお仕事だとは思いますが、やりがいがありますね と。 同業者の医師も、雑誌や学会誌などで 医師は人から感謝され、やりがいのある仕事です とか、書いちゃう。 どうやら、医師と「やりがい」という言葉は密接にくっついているようだ。 そして ...

医者なんて「やってられない」と思うタイミング9選

医者もある程度の年数が経つと 医者なんてやってられないな と思う事に、遭遇する。 人によっては、もう毎日思ってるよ、という人もいるかもしれない。   医者なんてやってられない、と思うタイミング 僕が体験した「医者なんてやってられない」と思ったタイミングは 死力を尽くして外来をやっても、遅い ...

勤務医は割に合わないし、何より飽きた

2019/05/03   -医師コラム

まがりなりにも、医師としてある程度の年数を働いた。 嬉しい事もあったし、悲しい事もあった。達成感に満ち溢れた事もあったし、無力感に苛まれた時もあった。 色々あったが、結局のところ残る感情は負の感情ばかりだ。 こんな仕事をいつまで続けるんだろう とか 毎日同じ事の繰り返しで、正直つまらんなあ とか。 ...

専門医は必要?専門医を取らない、更新しないという選択

2019/04/13   -医師のキャリア

若い医師につきまとう問題、それは「専門医取らないといけないか」問題。 専門医以上の医師にもつきまとう問題として、「この専門医維持しなければならないのか」問題というのもある。 専門医というのは取るのにそこそこ労力が必要だが、さらに言うと維持も結構大変だ。 果たして専門医は、本当に必要なのだろうか? & ...

バイト禁止、辞めさせてくれない…噂に聞く医局内での嫌がらせとは

2019/04/10   -医局

医局という組織は、完全にトップダウンの古い組織である。 上の言うことは基本的に絶対。 そういった権力集中型の組織では、当たり前のように嫌がらせやイジメのようなものが横行している。 いい大人にもなって、ましてや医者にまでなって、一体何をしているんだという気になるだろうが、実際にある。   地 ...

医師がワークライフバランスを考えるにあたって重要な考え方

昨今では、働く人のワークライフバランス(work-life balance)が重要視され始めている。 ワークライフバランスとは、読んで字の通り、仕事と人生のバランスの事。会社や組織の中で働く自分と、1人の人間としての自分、これらのバランスを考える時代になった。 どちらにどれくらいのウェイトを置くか、 ...

医師が転職する10の理由

2019/04/06   -医師の転職

医師として働いていて「転職したい」と思うタイミングは、いくつかある。 大きく分けて ライフスタイルを変えなければいけない 健康を害してしまった 人間関係のトラブル 雇用条件や職場環境の悪化 の4つだ。   ライフスタイルを変えなければいけない系 医師も1人の人間。医師として働きながらも、様 ...

医師はドロップアウトしても良い、やめるくらいならバイト医として生きろ

もう昔のことだが、僕の研修病院でもドロップアウトした初期研修医がいた。 厳密には仕事に中々出てこれなくて、普通に臨床医として働き続けるのは難しそうだった。 医師は医師免許を取得するまで最年少で24歳、初期研修を終えるまで最年少で26歳。 医師になるまでに、莫大な時間を投資している。 そういう時間を投 ...

医師として楽な仕事に就き、楽な働き方をするという事

医師という仕事は本当に過酷だ。 扱うのが命や健康、一人間の肉体機能なのだから、簡単ではない。 ましてや日本は他国に類を見ないほど高齢化が進行し、患者数は増え続けている。 更に言えば、国民皆保険により「医療サービスを受ける」事が、もはや「当たり前の権利」になっている。地球を見渡せば、そんな恵まれた環境 ...

医局が合わない、うんざり、うつで辛い…そんな時代もあったね

医局に入っていると、本当に様々な嫌な事に遭遇する。 多くの場合、各々が自分の利害を優先させる事で生じる不和が、めぐりめぐって自分に伝わってくるというパターン。みんな自分の利害をキチキチっと計算するの、お上手なんだよ。 それくらい自分の利害に注力して、あらゆるリソースを自分のためだけに使わないと、医者 ...

医局を脱出、抜けると人生がラクになった話

医局という組織は、なかなかにひどい組織だ。 まるで崖の上にある細い道を、落ちないように渡りきらないといけないゲームのよう。 途中で強い風が吹いたり、雨が降って滑りやすくなったり、あらゆる罠が仕掛けられている。 そうして落ちていった医局員達を目の前にしながら、自分もその道を進まなければならない。 何十 ...

可能ならば入りたくない…医局に入らない事のデメリットは何か?

2019/01/17   -医局

医局という組織は、なかなかにメンドくさい。 入ってみないとわからないが、とにかく自由がきかない。 やれと言われた仕事は嫌でもやらなければならないし、行けと言われた病院には嫌でも行かなければならない。 最近の若い医者が 可能ならば医局に入りたくない と酒を飲みながらこぼしてしまうのも、良く分かる。 し ...

医師の転職におけるタイミングと注意点

2018/12/27   -医師の転職

いざ医師が転職しようと決めたところで、何に注意して事を進めれば良いのかわからない。 何に注意するべきなのか、どんなタイミングで転職するべきなのかわからないから、ダラダラと今の医局や病院で働き続けてしまっている。 そういう医師は多いのではないだろうか。 フリーになる前の僕もそうだった。中々踏ん切りがつ ...

医局をやめるなら転職エージェントを使うとスムーズ

2018/12/22   -医師の転職

こんな医局をやめてやる! と決断したは良いものの、実際にどういう手順で医局をやめれば良いかわからない、という医師は多いのではないだろうか。 僕もそうだった。 周りに医局をやめた友人は少ないし、既に医局をやめた先生とは連絡できない。 正しい手順で失敗なく行いたいが、知る手段が無い。 そういった場合には ...

繰り返す転職はマイナス?医師の転職回数

2018/12/19   -医師の転職

ついこの前、後輩と酒を酌み交わす機会があった。 彼は初期研修あがりでバイト医として生活している。 彼は比較的頻回に転職を繰り返しており、医師の転職支援会社のエージェントに「転職回数が多すぎる」と小言を言われたらしい。 確かに、あまり転職回数が多いと何かその人に問題がある、と思ってしまうのは理解できる ...

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